RED TRAINからのお知らせ
東京都台東区北上野にあるキャラクター・ノベルティーグッズ製造の株式会社RED TRAINからのお知らせです。
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こだわりの一冊を

RED TRAINの印刷や製本、紙加工関係なら鯨岡へ、と言うわけで、
「今回はこだわりの一冊を作ろう!」
と言うことで、よく解らないけどなんかスゴイ気がすると言われる弊社の同人誌印刷について。


同人誌とは何か、というのをどう考えるか、というのは人それぞれ時代それぞれといった感じですが、いわゆる「薄い本」と言われるようにB5サイズで表紙は4色フルカラーにPPで本文がコミック紙や上質紙……というのが、多いのではないでしょうか。
しかしながら、同人誌というものの成り立ちを考えた時に、必ずしも「薄い本」と呼ばれる形である必要はなく、様々な「遊び」が入ることはそれもまた作風でありひとつの個性として同人誌という要素のひとつになるのではないかと考えています。
楽しみながら、ひとつひとつの仕様を組み上げて作る、という事でRED TRAINでは基本紙や基本セット・パックというのはご用意しておりません。
すべてが単独進行で自由に紙やサイズを選んで作る事が出来ます。

今回はそんなRED TRAINの同人誌印刷で作った本をご紹介させていただきます。



昨年の秋の終わり頃にひとつのご相談をいただきました。

「ゲームを開発するときに使うゲームエンジンの解説書を作りたい」
「その本は書店にあるような専門書のようにしたい」

と、言うもので、同人誌らしくありながら同人誌らしからぬ装丁をご提案させていただきました。

book_001.jpg
制作サークル:D.N.A.Softwares

シンプルでありながらインパクトのあるイラストが好評だったそうで、この本の仕様は以下のようになります。

サイズ:A5サイズ
カバー:雷鳥コート 110kg+グロスPP貼
表紙:ブランシュT 165kg
本文:クリームキンマリ 90kg
見返:紀州色上質 水 厚口
製本:無線PUR製本

見ても開いても、まるで書店にあるような形で、プログラムのための解説書として実用にも耐えるようにと言うことで、見えないところにもこだわりを込めましたので、一つ一つを解説させていただきます。

book_002.jpg

カバーを掛けた本、と言うことでカバーを外すと表紙が出て来ます。
弊社ではいわゆる特色料金というのはなく、スミ1色でもDIC1色でも同額となり、カバー付きといったら「表紙芸」と言われるコトも出来ますが、今回は制作時間の都合から表紙を1色にしたスミ刷りとなりました。
袖にはAIMSと呼ばれるゲームエンジンを用いて制作したゲーム画像ということで、それらしく仕上がっています。book_003.jpg

本を開くと最初に出て来るのは、印刷されていない色上質紙の「見返し」です。
同人誌では「遊び紙」として入れることが多いのですが、コレは元々この見返しを簡易的にしたもので、紙の節約と本誌のように小口側に糊を付けて貼る設備が無かったことが始まりと言われています。
大半の同人誌印刷をする会社でも、製本機にこの「小口糊装置」というのが付いているので弊社に限らず付けることはできますし、見返しには(印刷代が別途かかりますが)辞書の世界地図や解説などのように印刷することも出来ます。
書店に並ぶ専門書では印刷をしていない見返しを入れていたと言うことで今回はカバーの色イメージに合わせて色上質の水色を入れてみました。前と後ろの両方にこの見返しは付いています。


book_004.jpg
ペラりとめくるとそこから本文、と言うことで、本としてのタメと言いますか、まさにこれからはじまる1ページ、と言うのを演出できているかなと思います。



book_005.jpg


本文はクリームキンマリという紙で、その名の通りクリーム色をしていて、上質紙に近いツルツルした質感の書籍用紙です。
同人誌印刷会社の中にはこちらを小説セット用としているところもあるのでおなじみの紙かもしれませんね。
同人用のコミック紙や通常の上質紙でもアリなのですが、今回は特に

「開発者が読みやすい紙の色でありながら、蛍光ペンでマークしたりペンで書いても読みやすく書きやすく」

というご要望もあり、こちらの紙を使いました。

RED TRAINでは本文を印刷しているのは菊全判両面1色機と呼ばれるもので、A5サイズなら片面16面……つまり1度に32Pずつ印刷することが出来ます。
本紙はページ数256Pですから、表裏8セットで刷り上げるコトが出来るので早く綺麗に、多いページ数に合った印刷機械になっています。
当然、これだけ大きな機械ですから、いわゆる大台用と呼ばれるアルミCTPという高精細な印刷版を使っています。
本文の出力線数は紙質に合わせた133線を設定しています。当然カラー用の175線やより高密度になる200線も設定可能ですが、紙の質が追いつかずアミがムラになるなどの副作用が出るため、133線としています。

使用入稿ソフトはAdobe InDesignのCS5でサークル様より完成データとして受け取り、ページ面付をした校正紙にて確認をしていただきました。
出版社も使う会社さんにお願いして校正出力をしているので、InDesignのモリサワ書体はもちろん、指定すれば写研の書体を使った組版で作るなどさらにこだわりも可能です(もちろん、組版代などは別にかかりますが)


book_006.jpg

最後に製本、全く気づかれもしないようなところでありながら実は本誌最大のこだわりかも知れない部分がこの製本に使った接着剤です。
通常の製本では熱で溶けて、冷えて固まるホットメルトと言うものを使っているのですが、本誌はそれを使わずにPURと呼ばれる製本用接着剤を選びました。

PURはポリウレタンリアクティブというなんかカッコイイ名前をしておりまして、ホットメルトとは違い空気中の水分で固まる新しいタイプの接着剤で、取り扱いの手間とお値段に少々の難があるのですが、ホットメルトと違い

1、強く開いても、何度開いても背割れやページ抜けが起きにくい
2、柔軟性があるので開きやすい
(他にも再生紙にする際に影響が出にくいなどエコな利点もあります)

という利点があるので「何度も開いて、そのページを広げたまま置いておけて、押し広げても壊れにくい」と実用性の高い作りになっています。
「実用書として長く使えるものであって欲しい」
というサークル様の希望もあったので、このような製本となりました。
(ちなみに、世を賑わせたものすごく分厚いライトノベルもこのPUR製本を使って作ってあるらしいです)

製本機には小口糊装置だけでなく、一度に完成サイズに断裁する「三方断裁機」とカバーやオビに投げ込みチラシなどが一度にセットできるトライオートと自動結束機が連結してあるので、カバーかけを人がすることもなくクラフト紙に包まれて本が出来上がってきます。



今回は本文校正を行ったので制作期間は約3週間、印刷製本だけなら2週間ほどで作ります。
お値段についてはサークル様の手前もありますので、お問い合わせいただければと思いますが、他社さんと比べて「さらに箔押しもして……」というくらいには出来ると思います。
基本セットやパックと異なる仕様で、という点がありましたらRED TRAINにもお見積もりをついでに請求していただけたら幸いです。
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テーマ:同人活動日記 - ジャンル:アニメ・コミック


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